モラルハラスメントって何?
最近、ドメスティックバイオレンスと並んで離婚の理由に上がってくるのが『モラルハラスメント』です。私の中では、堺マサアキさんと離婚された岡田美里さんが使っていたのが一番古い記憶です。
この『モラルハラスメント』はこれまで『精神的DV』と呼ばれていたもので、目に見えにくい暴力に新しく名前を付けたものなんだそうです。
では、『モラルハラスメント』って、実際どんなものなのでしょう?
『モラルハラスメント』の概念は非常に幅広いのが特徴ですが、一言で言えば、「心を痛めつける暴力」。
加害者は、あなたに言うことを聴かせるために、阿多名を言葉や態度でぼろぼろに傷つけます。あなたは傷つくのが嫌だから、怖いからとその苦痛を避けるために、自分の感情や意志を押し殺して相手の言うとおりにします。相手の一挙手一等速どころか目の動き一つにも神経を張りつめ、おびえ、一喜一憂するようになるでしょう。
怖いから、相手の言うとおりにする。苦痛を避けたいから、相手の思い通りに動く。これが『モラルハラスメント』の正体です。
あなたを怖がらせたり、苦痛を与えることによってあなたを思い通りにコントロールし、支配する。これが『モラルハラスメント』の目的です。
『モラルハラスメント』の被害者は、加害者によって、『自分は相手を失望させてしまうことしかできない』『価値のない人間なんだ』と潜在的に思わされることで自尊心と判断力を失い、逆らえない心理状態に追い込まれていきます。
DVを受けている、そんなひどい結婚相手なら離婚を考えた方がいいのでは?と言われても当事者がなかなかそこから抜け出せないのは、先述のような心理状態が関係しているといわれています。