幸せになるための離婚・再婚ガイドブック

離婚、再婚を経験し、現在ステップファミリー歴7年目を迎える管理人が、夫婦、子ども、家族について考えるブログです。スクールカウンセラーとして働く中で感じる、子どもの気持ちについて心理学的視点も交えながら気ままにつづっていきます。

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これってDVかな?と思ったら…DVって具体的にどういうこと?

DVとはDomestic Violence(ドメスティックバイオレンス)の頭文字をとった略称で、親密な人間関係の間で行われる暴力の総称です。

 

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DVの範囲は幅広く、殴る蹴るなどの身体的な暴力のほかにも言葉や態度で傷つけられる精神的・心理的暴力や性的行為の強要などの性的暴力などが含まれています。
 
 
暴力を振るわれ続けると、人間は自己肯定感が低くなり『自分は暴力を振るわれても仕方ない存在なんだ』『暴力を振るわれるのは自分が悪いからなんだ』と考えるようになり、段々と暴力を受けることを受け入れてしまうようになります。
 
 
これは、人間が生きていく上での心理的な防衛反応です。そのままにしておくと暴力を受けることで自分の存在を確認するようになり、暴力から逃れることをしなくなります。そのうち、加害者と被害者の共依存関係という最悪の関係性が出来上がってしまいます。
 
 
 
以下に身体的暴力、精神的・心理的暴力、性的暴力の例を挙げていますので『もしかして私もDVを受けているのでは?』と思う方や、身の回りに心当たりのある方がいれば参考にしてみてください。
 
 
①身体的暴力
例…殴る、蹴る、叩く、つねる、髪を引っ張る、食事・睡眠をとらせない
など一方的に身体に及ぼす暴力行為。
 
②精神的・心理的暴力
例…恫喝したり日常的に罵る、無視する、暴言を吐く、身内の悪口を言う、
脅す、行動を監視するなどストレスとなる行為を繰り返し行う。
(経済的暴力…仕事を制限する、生活費を入れない、家の金を勝手に持ち出す、無計画な借金を繰り返すなど。)
 
③性的暴力
例…性交の強要、避妊に協力しない、特別な行為を強要するなど一方的な行為。
 
 
暴力は繰り返されます。また、2004年の児童虐待防止法の改正により、子どもが暴力(DV)を目撃したりその雰囲気を感じたりすることも心理的虐待であるとみなされています。パートナーの行動が「DVに該当するのではないか」という心当たりがある方は、今一度自分の置かれている環境やパートナーとの関係が対等であるかどうかを振り返ってみて下さい。子どもと自分自身のことを一番に考えて冷静に行動を選択する必要があります。