産後だけではない!?産後クライシスは熟年離婚にも影響を与えるという事実
以前、産後クライシスについての記事を書きましたが、この産後クライシスが離婚の理由となるのは子育て中の若い時期だけではなく、熟年離婚にも影響を与えるということがわかっています。
ある調査結果では、50代以上の人を対象に離婚理由を尋ねたところ「子育てに非協力的であった」ということを理由として挙げた妻がなんと半分以上を占めていたというのです。
子育て期には離婚を我慢している妻も、子どもが成人し一人前に生活ができるようになったタイミングで過去を振り返り、育児に協力してくれなかった夫に対するたまりにたまった不満が爆発するというケースが多くあるということの表れでしょう。
つまり、産後クライシスは短期的なものではなく、一生涯ついて回る可能性のある問題なのです。
男性は定年退職してから急に妻について回るようになったり、妻の行動を気にするようになる方が多いようです。
妻としては、これまで家庭のことも子どものことも任せっきりで仕事だけをしていればいいという態度だった夫が急に自分のことに介入するようになると正直うっとおしいものです。「夫原病」という病が発症する原因の一つでもあります。
子どもが巣立ち、ようやく夫婦水入らずの時間を過ごせるようになったと思った矢先に離婚を突きつけられたらどうしますか?
そんな悲惨な目に合わないためにはやはり常日頃から家族を気にかけ、その気持ちを表現することが大切です。「言わなくてもわかる」人はいません。日本語には「以心伝心」という言葉がありますが、あれはお互いが相手のことをわかりたいと強く思っているときだけ。空気のような存在、ましてやうっとおしいと思っている相手に対して「以心伝心」はあり得ません。
言葉で気持ちを伝え、顔を見て話す。そんな基本的なコミュニケーションが日々の夫婦生活を潤滑にしてくれます。
仕事場で気を使う10分の1でも家でパートナーに対して気を使うことができれば、熟年離婚の危険度はグッと下がりますよ。
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