○幸せなはずの産後にやってくる夫婦の危機!産後クライシスが起こる原因とその対策法
産後クライシスという言葉を耳にしたことはありますか?
産後クライシスとは、出産後の妻が夫に、夫が妻に抱く嫌悪感や不満等により夫婦関係に危機が生じることを言います。
実は、ある調査において妻の夫への愛情は、産後2年以内で結婚したときの半分以下まで減少するという、ちょっとゾッとする調査結果も出ています。
産後クライシスの対応はそれ次第で後々の夫婦関係に決定的な亀裂を生じさせるか、はたまた新たな関係性を築くことができるのか、に関わる重大な事柄なのです。
かくいう私も、漏れなく産後クライシスの経験者。一度目の結婚は産後クライシスにより最悪な結果となってしまいました。
女性は子どもが体内に宿ると、脳が母親脳へと変化し母性が沸いてくるものです。それに対し男性は『赤ちゃんができた』と言われてもなかなかそれを実感しにくいもの。
そのため、母親に比べて父親の自覚が出るまでに夫婦の間でタイムラグが生じてしまいます。これが産後クライシスの原因の一つと言えます。
二つ目の原因として考えられるのは、男女の物事を処理するときの男女の脳の違い。女性の脳は右脳と左脳を繋ぐ脳梁(のうりょう)と呼ばれる部分が男性の脳に比べて太いため、複数のタスクを同時に処理することが得意です。
どういうことかというと、食器を洗いながら夕食のメニューを考えたり子どもの様子を見ることができるのが女性。意識しなくても複数のことを同時進行で行うことができます。
男性も2つ以上のことを同時進行するのは可能なのですが、女性のように日常生活の中で無意識に行うことは難しいようです。
例えば、テレビを見ているときに普通の声量で話しかけると返事をしないことはありませんか?これは、テレビに集中していることもありますが、男性脳が複数のことを同時に処理することが苦手である証拠なのです。
ですから、赤ちゃんが泣いているのにテレビばかり見て全然相手をしてくれない旦那さんに奥さんが嫌気を感じてしまう結果になってしまいます。奥さんの目からは『子育てに協力しない旦那』として映っているわけですね。
三つ目に言えることは、結婚生活全般における価値観の違いです。これは、産後に関わらず結婚生活について回る課題なのですが、産後は生活環境の変化やホルモンバランスの変化で価値観の違いを余計に敏感に感じとってしまうのです。
また、この価値観の違いが永遠に埋められないような大きなものに感じてしまったり、譲ることができないと意地になってしまうのも産後のホルモンバランスによるものだったりします。
後で落ち着いて思い出してみると、妥協点があったと感じることでも、産後の気が立っている時期はどうしても許せず意地になってしまい決定的な溝になってしまうことだってあるんです。
産後はホルモンバランスが崩れるから女性だけが大変なのでしょうか?それは間違いです。旦那さんだって、夫婦二人だけの生活から赤ちゃんを迎え、環境が大きく変わるので大変です。大切なのはお互いで相手のことを思いやる気持ちが持てるかどうかということ。
そのためには、相手が何を望んでいるか、何を考えているかコミュニケーションを取って分かり合う努力をすることです。会話をすることももちろんですが、馴れない赤ちゃんとの生活に追われてなかなか時間が取れない時期です。メールや電話、ちょっとした言葉かけなどで夫婦間の空気の流れを良くするように心がけましょう。最近は時間がなくてもアプリでもコミュニケーションを取ることができるので便利です。
カップル同士で使うコミュニケーションアプリCouples DL
産後クライシスは努力次第で回避することができます。現に私自身も産後クライシスを回避することができました。相手を人として尊敬する気持ちを持つこと。これが産後クライシスを回避する秘訣です。