幸せになるための離婚・再婚ガイドブック

離婚、再婚を経験し、現在ステップファミリー歴7年目を迎える管理人が、夫婦、子ども、家族について考えるブログです。スクールカウンセラーとして働く中で感じる、子どもの気持ちについて心理学的視点も交えながら気ままにつづっていきます。

[Google AdSense]

離婚の調停中や離婚直後、子どもが気になる言動をするようになったら親はどうすればよいのか

子どもは基本的に、親に対して全面的に自分の方を向いてほしいと願っているものです。それが、離婚調停中や離婚直後になると、親も今後の生活の不安や今の生活を安定させることに必死でなかなか子どもに目を向けられていない状態になりがちです。

 

f:id:kokohare:20160314105400j:plain

 

すると、子どもは敏感にそれを感じ取り、不安定になってしまうことがあります。

 

 

たとえば、これまでなかったおねしょや夜泣きが始まったり、ふとした時に指しゃぶりをするなど、親にとってちょっと気になる症状が現れることがあります。

 

 

これは、一人っ子だった子どもに弟や妹が生まれた時に起こる「赤ちゃん返り」と同じような心の動きで、親の注意が自分ではないどこかに行ってしまっていると感じているのだと言えます。

 

 

もし、そんな気になる言動が子どもに起こったら親はどう接すればいいのでしょう。

 

 

そんなときにはこれまでよりも丁寧に、心を砕いて子どもの言うことを聞いてあげてください。すべての要求を満たしてあげることはできなくても、親がきちんと向き合い、話を聞いてあげることで子どもの気持ちは少しずつ安定を取り戻していきます。

 

 

以前、両親が離婚調停中で不安定になっているお子さんの面談を受け持ったとき、数回の母子並行面接を経て落ち着きを取り戻した子ども本人に「最近とても落ち着いていると言っていたけど、前と比べて生活の中で何か変わったことがあったの?」と聞いたことがあります。

 

 

すると、小学校高学年の男のお子さんでしたが、彼は「お母さんが僕の話も良く聞いてくれるようになった。」と答えました。

 

 

お母さんとお子さんと交互に面接を持っていたのですが、お母さんも離婚調停中にもかかわらずお子さんのことをよく気にかけ、ご自分が大変な中しっかりお子さんに向き合ったことで子どものこころが安定を取り戻したケースでした。

 

 

お子さんの不安定なようすを感じたら、しっかりと向き合い、話を聞いてあげましょう。また、幼くて言葉が未発達な場合は、「抱っこして」「眠い」など、の欲求を優しく満たしその子の想いを聴いてあげるように心がければいいのです。

 

 

子どものこうした気持ちに答えてあげることで、気持ちが落ち着いて、やがて安定した状態になります。

 

 

~離婚が子どもに与えるプラス・マイナスの影響について考え、ひとり親家庭で子育てをしようとする親御さんへエールを送った参考書です~

こちらからダウンロードできます⇒ひとり親家庭の養育ノウハウ~離婚と子ども~【パーソナル版】

 

トップへ戻る