○離婚に伴う引っ越し・転校
離婚はただでさえ苗字が変わったり生活環境が変化したりするので子どもにとってもクリアしなければならない課題が出てくるものです。それに伴って引っ越しや転校を余儀なくされるケースもあり、親としては子どもにかかる負担が心配になってしまいますよね。
意外だと思われるかも知れませんが、実は子どもにとって環境が変わることはそれほど大きな負担ではありません。
もちろん、まったく負担(ストレス)がかからないというわけではありませんが、それが一生の傷になるかといえばそこまで大きな問題ではないもの。
子どもの適応能力は大人の想像を超えるものです。
そのために大切なことは親の愛情や親子の信頼関係が揺るがないものであると、子ども本人が感じていること。
外で少しくらい大変なことがあっても、家に帰ってお母さんに話すことができる。受け入れてもらえる。という安心感が本来子どもが持っている逞しさを引き出す力になるのです。
転校や引っ越しのタイミングは大切ですが、時期を決める前に子どもともきちんと話し合い、『お母さんは私(子ども)の気持ちも大切に考えてくれているんだ』と子どもが感じられるような親子関係を維持することがもっと大切です。
それから、もし可能であれば転校先の学校の先生などに家庭の事情をあらかじめ説明しておくのも1つの手だてです。
保護者からの申し出があれば先生方も意識して目配りができるようになりますし、何かあったときに連絡をしやすくなります。
環境の変化は大人も子どもも同じようにストレスを感じるもの。でも、いずれは適応していけるように周りの力も借りながら親子で乗り越えていきましょう。