幸せになるための離婚・再婚ガイドブック

離婚、再婚を経験し、現在ステップファミリー歴7年目を迎える管理人が、夫婦、子ども、家族について考えるブログです。スクールカウンセラーとして働く中で感じる、子どもの気持ちについて心理学的視点も交えながら気ままにつづっていきます。

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○新しいお父さん(親の恋人)と一緒に住み始める時の子どもの気持ちを考えてみよう

親が再婚するとなった時、子どもはどう思うんだろう…と気になったことはありませんか?

 

 

再婚をする前、または再婚が決まってから恋人と同居し始めるという方も少なくないかもしれません。そこでちょっと立ち止まって考えてもらいたいことがあります。

 

 

今まで一緒に暮らしたことがない新しい大人と24時間生活を共にすることは、乳幼児期の子どもでない限り居心地が悪いものです。特に思春期と呼ばれる年齢だけでなく、小学生も中学年くらいになってくると子どもにも子どもなりの意思や価値観が芽生え始める頃ですので、これまでの親子だけの家庭からの環境の変化に戸惑いや居心地の悪さを感じることは仕方のないことですね。逆に年齢が低ければ低いほど、新しい環境に慣れるまでの時間も短くて済むようです。

 

 

実際に、子どもが4歳と3歳で新しい旦那さんと再婚した友人の子どもたちは、新しいお父さんをすぐに「パパ」と呼び、現在も良い親子関係を築いています。一方で、小学校中学年で新しいお母さんができた子は、新しい母親を完全に拒否し祖母の家(一軒家の1階と2階)に勝手に引っ越して食事も一緒にとらなくなってしまいました。

 

 

 

双方の違いは、再婚当時の年齢もありますが、その紹介の仕方が決定的に違っていたように思います。前者の場合は、再婚の2年ほど前からその彼と週末を一緒に過ごすようにしたり、子どもを含めたデートを中心にすることを意識していたそうです。初婚の彼だったにもかかわらず、きっと子供のことを優先に考えてくれた結果なのだと思います。

 

 

一方で、新しい母親を完全に拒否することになってしまった後者の子は、お父さんがある日突然新しいお母さんを連れてきて「今日からママになる人」と紹介された日から一緒に住むことになったそうです。私と彼女とは、彼女が中学3年の時に出会いましたが、お父さんの再婚から5年余りたっていた当時もことあるごとにその話をしていたくらい、納得のいかないことだったようです。

 

 

誤解してほしくないのが、私は再婚や同棲をやめるべきだと言っているわけではもちろんありません。

子どもの年齢が幼児期を過ぎたくらいであれば、親の恋人とゆくゆくは一緒に住もうと思っていることを前もって相談し、心の準備ができるように配慮してあげてほしいと思います。そして、週末だけのお泊りや夕食を一緒に食べる期間を設けるなど、徐々に一緒に過ごす時間を増やしていくという方法でゆっくり物事を進めてあげた方がいいようです。

 

 

子どもと親の新しいパートナーが居心地のいい関係を築くのには、子どもの側にも心の準備と時間が必要だということを頭に置いておいてくださいね。

 

 

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