離婚で子どもの心を傷つけてしまったと感じたときに親が取るべき行動とは?
子どもは心が傷ついたときや大きなストレスがかかったとき、精一杯サインを出します。
そのサインは年齢にもよりますが、夜泣きだったりオネショだったり、ちょっと大きくなってくると学校で友だちとのトラブルが多くなる、体の不調を訴えるなど様々です。
ストレートに『お父さん(お母さん)と会いたい、会えなくて寂しい。』と言う子もいるでしょうし、
『何で離婚なんかしたんだよ!』と怒りを向けてくる子もいると思います。
子どもは言葉で気持ちを的確に表現することがまだ充分ではないため、様々な方法で気持ちを訴えようとします。
子どもに対する心理療法では、言葉を介したカウンセリングの代わりに遊戯療法といって遊びを通して不安や恐怖などの気持ちを表現させる技法がよく用いられるのはそのためです。
子どもがちょっと困った方法でサインを出してきたとき、どうしますか?
例えば子どもが夜泣きをしていたら
『怖い夢見たの?そう、怖かったんだね。』と言って抱っこしてあげてください。
オネショをしてしまったら
『オネショしちゃってビックリしたね。』と言ってキレイにしてあげてくださいね。
同様に、寂しさを訴える子には『そう、会いたいんだね。会えなくて寂しいんだね。』と抱っこしてあげてください。
怒りを向けてくる子には『怒りたくなるくらい寂しいんだね。』と言って抱っこしてあげてください。
抱っこするにはちょっと大きくなった子には年齢相応のスキンシップをしながら、気持ちに共感し代弁してあげてください。
ポイントは、子どもの気持ちを親が代弁してあげることです。
子どもは感情を言葉と結びつけて表現することがまだ充分にできないことは先に述べた通りです。そこを親が言葉で代弁してあげることで、子どもは段々と自分の気持ちと言葉を結びつけることができるようになっていきます。
そうすると、段々と気持ちを言葉で表現できるようになり、困った表現法方が少なくなってきます。
また親が子どもの気持ちに共感してあげるこの方法には、もう1つ嬉しい効果があります。それは子どもが『お父さん(お母さん)は私(ぼく)の気持ちをわかってくれる』と感じること。
子どもがそう感じることで、親や周囲の人に自分の考えを伝えることができる子に育ちます。
少し心理学に偏った内容になってしまいましたが、子どもの心を傷つけてしまったと思ったら、子どものサインを見逃さないようにしてくださいね。
『子どもがどう感じているのか』親が想像力を働かせて子どもを観察することが大切です。