幸せになるための離婚・再婚ガイドブック

離婚、再婚を経験し、現在ステップファミリー歴7年目を迎える管理人が、夫婦、子ども、家族について考えるブログです。スクールカウンセラーとして働く中で感じる、子どもの気持ちについて心理学的視点も交えながら気ままにつづっていきます。

[Google AdSense]

○再婚する!?しない!?

離婚には大変な労力と精神的な負担がかかります。環境の変化や物理的な負担が一気にのし掛かってくることで、とても大変な思いをします。そして、心は確実に傷つきます。



それは当事者である大人だけではなく、子どもも同じこと。大人の都合に合わせざるを得ないため、相当な負担がかかります。



それでも前を向いて、今よりも良い環境で暮らせるようにと選択した離婚という答え。頭ではわかっていても、心やからだがそれに追い付くにはタイムラグがあるのが普通です。



離婚で傷ついているとき、傷がまだ癒えていない時期は、二度と結婚なんてしたくないと思う人は少なくありません。



中には、結婚はいいものだと思いたいから再婚したいと考えている人や、愛する人と一緒にいたいという思いから再婚を望む人もいますが、私の回りには離婚後すぐ再婚のことを考えている人はいませんでした。



このことについて私なりに考えたことは、離婚による心の傷が癒えた時にようやく次の結婚に向かえるエネルギーが確保できるのだということでした。自己肯定感の回復と、環境の変化に適応することに必死で次のステップへ向かうエネルギーはないのだと思うのです。



私も同じように、二度と結婚はできない。自分には結婚という制度が向いていないんだ…と思っていました。もしも好きな人ができたとしても、結婚という形は取らず、娘にも会わせないで大人同士で恋愛を楽しむだけにしよう。と考えていました。



離婚後、お付き合いする人の中には娘に会いたがる人もいましたが、娘との時間には入ってきてほしくないとお断りしていました。



しかし、離婚から約5年が経って出会った現在の夫は、交際を申し込む際に結婚を前提に付き合いたいと言ってきました。それまでの私であれば、そこは線引きをしてお断りするところでしたが、不思議とそのときはちょっと立ち止まって悩むころができたのです。



今、思い返してみれば5年経ってようやく心の傷が癒え始めたてきたのでしょう。すぐに答えが出たわけではありませんでしたが、何となく『結婚』というものに対する抵抗が自分のなかで薄れてきているのを感じました。



まぁ、再婚にはそれはそれで越えなければならないハードルがいくつもあるのですが。



現在、離婚準備の真っ最中の方、離婚直後の方、離婚から数年たっている方、再婚に抵抗があって当たり前です。離婚には心の傷が伴います。自分や子どもの心のケアを優先して下さい。



これからの人生は自分で決めることができます。シングルで生きていくのも再婚を選ぶのも自分次第です。心の傷が癒えて元気になればその時点でのベストな選択が必ずできます。焦らず、ゆっくり。