幸せになるための離婚・再婚ガイドブック

離婚、再婚を経験し、現在ステップファミリー歴7年目を迎える管理人が、夫婦、子ども、家族について考えるブログです。スクールカウンセラーとして働く中で感じる、子どもの気持ちについて心理学的視点も交えながら気ままにつづっていきます。

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○子どもと離れて暮らす親との関係

別れた父親(母親)に、子どもを会わせるか。離れて暮らす子どもとの面会(と、いう言い方にも違和感ありますが)はいつ、どのタイミングでできるのか。それとも、取り決めはなしに会いたいときに会えるようにするのか。
などなど、離婚とその後の親子関係に関する悩みは尽きないものです。



実際、私が離婚したときも悩みの大部分は、子どもと元夫の親子関係をどうするかということでした。



この件に関しては、『親の勝手な離婚で親子関係まで切り離してしまうのは子どもの気持ちを尊重していない』という意見も多いでしょう。
私もそう思っていたし、その意見には納得できます。



でも、当事者になるとまた違います。私の娘は離婚後父親(元夫)に一度しか会ったことがありません。3歳前に元夫が誕生日プレゼントを持ってきたのが最後でした。
なぜ会わせなかったのかと言われれば、もちろん私の気持ちの中で拒否感があったのも一つの理由です。また、会いたいと言われなかったのも私にとってはラッキーどした。



養育費を貰っていなかったので会わせる理由がなかったとも言えるかもしれません。



でも、私の中で一番大きかったのは、一人で一生懸命育てている娘を都合の良いときだけ連れて『いいとこどり』をされているようで許せない、という気持ちです。だからやっぱり、父親に会わせていないというのは私のエゴ以外の何でもないでしょう。



そう思えるようになったのは、離婚後10年くらい経ってからでした。
現在娘は14歳。もしも彼女がお父さんに会ってみたいと言うなら、連絡を取って会わせようと思えるようになりました。また、娘が高校を卒業するくらいの年齢になったら、私の方から聞いてみることも必要かもしれない、とも考えています。



離婚手続きの最中や離婚直後は、自分の別れる相手に対する怒りや憎しみやこれからの生活に対する不安などで子どもにとって本当に大事なことと自分の感情がごっちゃになってしまいがちです。

それは仕方のないことなのだと思います。



離婚は理由がどうであれ、別れ方がどうであれ多少なりとも心が傷つくからです。
自分の心が傷つき、安定していない時に正しい判断を下すのは難しいこともあります。
大くの人が、時間をかけて離婚について悩み考えるのは、そのときの判断が正しくないかもしれないという可能性を無意識に感じているからなんだと思います。



だからこそ自分の人生にとって離婚がどういう意味を持つのか、また子どもの人生にはどのような影響を与えるのか、じっくり考え悩みながら決断を下すのは必要なことなのです。