幸せになるための離婚・再婚ガイドブック

離婚、再婚を経験し、現在ステップファミリー歴7年目を迎える管理人が、夫婦、子ども、家族について考えるブログです。スクールカウンセラーとして働く中で感じる、子どもの気持ちについて心理学的視点も交えながら気ままにつづっていきます。

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一人で子どもを育てるということ

一人で片親で子どもを育てるってどんなことでしょう?夫婦で子どもを育てるのとどんなところが違うのでしょうか?

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それは、人間が成長する上で学ばなければならない男性性と女性性を両方の親から日常的に学ぶことができなくなってしまうということです。「男らしさ」と「女らしさ」のモデルですね。子どもは身近な大人をモデルとして、自分の中で性に対する価値観を作っていくものです。


子どもが男の子でも女の子でも、男性性と女性性は学ばなければいけません。両親がいる家庭では、子どもは家庭の中で自然とそれらを学んでいきます。



分かりやすく言うと、お父さんがよく料理を作ってくれる家庭で育った男の子は自分も料理をすることを自然に感じるし、女の子は旦那さんが料理をすることをしぜんに感じるようになる可能性が高くなるのです。


よい場合も悪い場合も子どもは環境の影響を大きく受けます。虐待が世代間で連鎖するのがそのせいだと主張する説もあります。


思春期になって飲酒や喫煙などのいわゆる非行と呼ばれる行動を起こす子どもには、良い大人の男性モデルが不足しているという学者もいます。どういうことかというと、自分の中にしっかりとした男性モデルがないために分かりやすい『お酒』や『タバコ』で自分の中の男性性を確認していると言うわけです。


すべての例が上記の説に当てはまるとは思えませんが、あながち間違いではないような気がするのも事実。


私自身も離婚するときに『思春期になったらどうなるのか…』という心配が頭をよぎるのは、やっぱり子育てに男女の役割が必要だということを頭のどこかで感じていたからかもしれないですね。


でも、心配はいりません。男性性や女性性は必ずしもお父さんやお母さんからしか学べないということではないからです。



例えば学校の担任の先生や、塾や習い事の先生、おじさんおばさんやおじいちゃんおばあちゃんなど。大人の男性(女性)として適切な振る舞いをしてくれる大人が身近にいれば、その人は子どもの良いモデルになり、子どもはその人たちから男性性や女性性を学ぶことができます。



そのため離婚家庭の親は、家庭に子どもと二人きりで閉じこもってばかりではなく社会とも繋がりをもちながら子育てができるといいですね。


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