幸せになるための離婚・再婚ガイドブック

離婚、再婚を経験し、現在ステップファミリー歴7年目を迎える管理人が、夫婦、子ども、家族について考えるブログです。スクールカウンセラーとして働く中で感じる、子どもの気持ちについて心理学的視点も交えながら気ままにつづっていきます。

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○片親という家族の形の捉え方

『片親』『シングルマザー(ファザー)』『一人親家庭』等々、離婚後の親子には色々な名称が付けられます。



自分達はそんなつもりはなくても、世間からは『一人親家庭だからね~』と言われることがあります。学校で子どもが何か問題を起こすと『片親だから』と言う人は大勢います。



離婚を考え始めた時期、私はその点がとても気になっていました。『片親』のラベルを貼られることで、私たち親子が世間からはどんな風に見えるのだろうか…。『片親だから』と言われないように、人並み以上に子どもをきちんと育てなくては…。



片親では子どもが可哀想…無意識にそういう固定観念があったのかもしれません。とにかく、肩肘を張って子育てを神経質に捉えていたような気がします。



しかし、この考えは娘とその友だちとの何気ない会話を聞く中で変化していきました。娘は自分の家族を紹介するときに『家は、お母さんと子ども、そしておじいちゃんおばあちゃん、お母さんの弟と妹の6人家族!』と言ったのです。



それを聞いたお友だちが『おじいちゃんおばあちゃんが一緒に住んでいて良いな。』と言ってくれました。



自分の中で固まっていた固定観念(片親は不幸)が崩れていく感じでした。世の中には色々な家族の形があるはずです。両親がいて、子どもたちがいて…そんな家族が大多数なのは承知の通り。でも、おじいちゃんおばあちゃんに育てられていたり、兄弟がいない一人っ子、両親の兄弟や従兄弟も一緒に生活している子など、家族構成に決まった形はないのだとこの時気がついたのです。



その瞬間、目の前にモヤモヤとしていたものがパッと晴れたような気がしました。



子どもには大人が想像できないくらいの柔軟性があります。それを育て、伸ばしていくのが大人の役目と言えるでしょう。



子どもが、自分の置かれた環境を肯定的に捉えられるようになるにはどうすればよいのか。それは、大人が現在ある環境を肯定的に捉えることなのです。



だから、『片親家庭の子どもは可哀想』という思い込みを親自身が持っていてはだめなのです。



自分自身で選択した道に自信を持って、その中で家族にとって最善の環境を作れるよう、努力すれば良いのです。何事も自分自身の捉え方次第。親の思い込みや価値観は、日々の生活の中で子どもに多大な影響を与えます。



親が自分自身の『離婚』という選択に悲観的になることなく、一生懸命日々の生活を充実させ幸せを感じることで、子ども自身も幸せを肌で感じることができるのです。